冷と熱のあいだ

先日、てりやきマックバーガーセットを持ち帰りで頼むと、バーガーとカップに入ったミニッツメイドオレンジが同じビニール袋に仕切りもなく入れられており、バーガーは冷め、ミニッツメイドオレンジはぬるくなる志向を示していた。
これは日常における悲劇の一種であり、関係性で云うとお互いがお互いの長所を削る、WINWINならぬLOSELOSEの関係である。
私は急いでカップを取り出し、やれやれとバーガーを貪った。


このようなことはコンビニでも多々あった。セクシー大臣がレジ袋を有料にして唯一良かった点はコンビニ店員が袋詰めをしなくなった点にある。彼ら彼女らは時給数百円でエロ本の陳列、揚げ物、宅配便、公共料金の受領、ゴミ箱の入れ替え、便所掃除、タバコの会計を急かす無慈悲な客の対応などありとあらゆる作業を施している。私も2007年頃にコンビニでバイトし(過去日記参照)、3週間で破天荒な辞め方をしたものの、コンビニ労働のしんどさはよくわかったつもりだ。


しかしながら冷たいジュースと温かいものを一緒にしてしまう精神はどれだけ労働の多忙を考慮しても理解ができない。右翼と左翼が同じ場所で同時に演説するくらい意味が分からないのだ。
私が検察官なら、放火魔に詰め寄るかの如く、その店員の生い立ちから追及して冷と熱を同じ袋に入れてしまった要因を探るであろう。