吉野家

聞いたことがあるが、新生活が始まる4月頃にファーストフード店や牛丼店が割引セールを実施することで、上京したてや新生活を始めた客を多く来店させて、舌をフードに慣れさせる。そうするとその舌は延々とそのフードの味を追い求める仕様に出来上がるらしい(人生の転換期に食べた物は記憶として根強く残るらしい)。
幼少期にてりやきマックバーガーばかり食べていて、大人となったらもはやお袋の味と化してしまった私も納得である。


おそらく吉野家元常務はそういった戦略のことを「生娘シャブ漬け戦略」と命名してしまったのであろう。
聞き慣れない言葉の羅列だ。公での発言でいうと「生娘」は友川かずきがいつかのラジオで発してたことはあるけど、「シャブ漬け」は記憶にない。任侠系の作品でも暴力以上にシャブをテーマとした作品は敬遠するだろうから当然であろう。
シャブ漬けで思い出すのは東野圭吾の『さまよう刃』で主人公の娘がシャブ漬けにされる悲惨な描写くらいか。
頭の中の引き出しに「生娘」や「シャブ漬け」という単語がある時点でヤヴァイが、それを引き出して公で発言してしまうのはもっとヤヴァイ。まあ解任はやむを得ないか。


これからの時代は一般人も物を何かに例えることはなるべく避けた方がいい。エレカシ宮本のように曲を食い物に例えられてぶち切れる人だっているのだから。