夏目的日記

今日、我輩は鬱工場へいってきたのである。目的は退職手続きをとるためである。
工場へ行ってみたら青鬼氏は大して怒ることもなく、ただ淡々と書類手続きについて説明してきたのである。そして手続きを済ませたのであるが、作業着をクリーニングに出してこいといってきたので仕方なく作業着を持ち帰ったのである。帰り際になんとなく我輩は「ここで支給される弁当は美味でなかった」と無礼にも捨て台詞を吐いていったのである。
帰り道で年金手帳を貰うのを忘れたことに気づいたのであるが、なんとかなるのであろう。
帰り道で警音機を鳴らされてイラっときたのである。我輩は車に乗ってからまだ一回も警音を鳴らしていない。あの音は非常にストレスの溜まる音だと思う。しかし、捉えようによれば、命を救う音にもなりかねないのであり、反射的にイラっとするのもどうかと思われるわけで、心にゆとりを持つことが大切ではないか、結局そう思うのである。