麺屋の社員

18−21までバイト。
麺屋の社員はしっかりしている。大学行っても掛け持ちをせずにずっと麺屋でバイトをさせてもらうのが良案かと思われる。居心地のよいところはなるべく居座り続けた方がいいに決まっている。
今日、別の県に異動している高学歴社員が休暇か何かのついでに久々に現れて、なぜか夜飯をおごってくれた。いい人だ。
その後、なぜか牧場が娯楽施設に連れてってくれた。相変わらずああいう娯楽施設で遊ぶときのテンションの上げ方に戸惑う。牧場に終始、「楽しんでる?」と聞かれた。楽しいときは楽しいのだがつまらないときはつまらない。でも楽しそうにしなければ気を悪くするだろうから、いや、しかしわざと楽しむってどうやってやるんだ?みたいな思考になって結局、自分に嘘はつけずにつまらないときは無表情でたんたんと娯楽作業をこなした。
娯楽施設に来ている奴らはいわゆるリア充という人種の奴ばっかだ。どう考えても俺には空気が合わない。衝撃的だったのが、どっかのリア充の男数人が地に伏せながら、ボーリングしているミニスカートの女子を見ていたのは本当に気持ちが悪かった。あいつらリア充じゃなくてリアキモだ。
牧場「ボーリングとか俺ら以外に一緒に行く人いないの?」
今日の一言はこれに尽きる。俺は麺屋の人たち以外とボーリングに行ったことがないのだ。しかし、実際、そんなことを言ったらドン引きされる気がするので
俺「高校の頃に友達とちょっと行ってたんですがね」という何とも言えない嘘をついた。
牧場にも彼女ができたようだ。詳細は語ってくれなかったが、別の店のバイトの女の説が有力だ。牧場は俺より年下で正社員で彼女もちだけど別に強烈な劣等感はない。あの男は麺屋でそれなりに努力しているから頭が下がる一方だ。
今日からタバコを吸い始めた。ケントのウルトラメンソール。むせる一方で、全く何が嗜好品といわれる筋合いがある物品なのか検討がつかない。