祝日怪奇なり

今日もバイト。くそ暑い。車の中は灼熱。
パートのPさんは祝日とか日曜は二時間くらいの短時間働くのだが、ひょんなことに日祝日はご自身のご令嬢を連れてくるのだ。いろいろ事情があんだろうね。
幼稚園か保育園に通っているようなまだ小さい幼児が支度部屋に一人で待っているという図式があるわけだ。
それでまあ俺も途中で休憩に入るわけだが、休憩に入ると支度部屋でご令嬢と一対一の空間。
「暑いね〜……」と目が泳ぎまくりで声を掛けてみるが、無言の女児。
気まずいぃぃ………。たまんねえっ…。こんな状況、怪奇すぎる…。
俺はつくづくコミュニケーションが苦手。ましてや三、四歳の女児とコミュニケーションを取るなんてベンガル語しかしゃべんねえインド人が乗ってる象と対話するようなもんだ。
結果、狭い室内で俺が無言でいることに疎んだのか、「ママーつまんない〜!」とご令嬢はママを出入り口から呼びだす有様。俺がつまんない人間という烙印を押されたみたいでマジで凹んだよ…。その後はグダグダになりながら仕事。店長から「今日、元気ないね」と言われる。俺はもうダメだ。GWと共に過去に去りたい。