まぬけ様ご来店です

今日で大学の前期試験が終了し、明日から夏休みに突入するが、同世代で社会人の人間がゴロゴロいることを思うと家でゴロゴロしながら横になってテレビや2ちゃんねるをやることは実に恥ではないかと思う有様である。かといって何かをやるというやる気は無い。バイトを適当にやって就職に向けた勉強をすれば真人間らしいとは思うのでそれを実行するだけ。
しかし、バイトは飽きてきた。飲食店バイトは私のアトピーだかニキビが体に居座っている体質には向いていない。それでも一年以上続いているのはすごいと思う。
私はここ最近、引き篭もりニートは勝ち組だと確信した。8年前の松坂じゃないが、自信が確信に変わった。ヒッキーニートは海難事故、自動車事故にも巻き込まれない。飯は食える、オナニーはできる。最高だが最低だ。
それに比べて外食産業、小売業社員は何だ。
何の思想も持てないほどの激務。
幼児、ニートや暇主婦やチャラけた学生、年金老人などのセーフティな生活を続ける客を相手に、ビールを旨そうに飲む肥えた中年を尻目に汗水たらしながら、足を棒にし、疲労を蓄積させる労働者たち。働いても働いても盆も正月も労働。待っているのは過労によるストレス、病気。しかし、自業自得。彼らはそれを覚悟して入社している。
しかし中にはそうでない人もいるかもしれない。俺だって昔は食べ物屋の社員が激務だとは思っても見なかった。なんならあこがれていたくらいだ。そんな意識を持ちながら入社する人がいるかもしれない。
だが、嫌なら嫌となぜ辞められない人が多いのか。その原因は「罪悪」。この一語に尽きる。相手を打ち負かす場合、相手に罪悪感を植え付けるのが有効である。どんなときも上司は部下に罪悪を与えるのが仕事だ。これをクリアすればよし、しなければ駄目。切実なまでに罪悪が発生する問いを投げてくる。特に外食、小売などはバイトが主戦力になることは往々にしてあるのでバイトに対しても罪悪を投げてくる。
「○○さんは体が壊れそうだからシフトを倍に増やしてくれないか?頼む!!」、「どうしても店を回すには君が必要なんだ、お願いします」
このように問いかけてくるのである。こういった質問は断れば罪悪感を感じるような形式にしてくるので注意が必要である。
大人の隠微な世界を攻略するには罪悪感を麻痺させることが必要だ。