俺はもうだめだ

人と争うことができない性質なんだ。此の嫌な気持ちが抜け切らない。俺は今日、人を殺すのじゃないかと自分が心配で仕方が無かった。今日、コンビニの時と同じようにバットを持っていたら間違いなくやっていただろう。
人を疑わないでくれ。人を馬鹿にしないでくれ。ただこれを伝えたかっただけなのに終始、主導権握ったような態度をとりやがったあいつを許せない。あいつを許せないあいつを許せない。地元近くの福井の店にナイフを買いにいった奴の気持ちがよく分かったよ。無差別じゃない。社会に覆われたとんでもなく屈強な仕来たりをナイフで切り裂こうとしたんだろう。そんなもの一人や二人で切り裂けるわけが無いだろ。だから自殺するんだろ。俺は謝罪をさせてからいよいよ腑抜けのようになり、コンビニに行って我慢していたチョコレートを購入していると、浴衣を着て楽しげな女を見て生きる気力をすべて持っていかれた