イキガミ

無作為に選ばれた人間が18〜24歳の期間に死亡予告証を受けて、受けた24時間後に死亡するという話。
面白い。あの澱んだ雰囲気の映画なら何時間でも観てられる(死亡予告証を届けられたときの該当者のリアクション、死亡予告証配達時に不在の場合に宅配便の如く不在届けも用意されているふてぶてしい様、死ぬまでの残り時間のテロップ表記、該当者が死んだ次の日に淡々と速報で世間に伝えられる様子などの余所余所しい感じ)。
無能政府、長生きすると腐る、などといろいろな捉え方ができる(館内すすり泣く音が多かったのはやはり皆、短命を尊いものと捉えているのだろうか、いや違うな、ただ酔いしれたいんだ。体液をすする音が萎える)。


内容はいじめられっ子が冒頭で挨拶代わりに死に、南原(ウンナン)と川田(ガレッジ)を足して二で割ったような顔の夢を追う歌手が死に、トチ狂った引きこもりが死に、悪徳業者で妹思いが死ぬという話。