2013-01-16から1日間の記事一覧

その違和感と新鮮さ

第148回芥川賞は黒田夏子氏の「abさんご」に決定した。作品中に「」がなく、指示語や固有代名詞が そぎ落とされ、ひらがなが多用される、意図的に記述の起伏をなだらかに、輪郭をおぼろげにされた文章の中、視点人物の淡い思念が幾度となく像を結ぶ。冒頭。 …