おとといのこと

気力も無く二千円以下カットの床屋行ったときに「二か月分切って欲しい」という覇気の無い注文をした。すると「一か月分ですね?」と聞かれてそれは違うので「ええと二か月分です」と言い直したはずなのだがやっぱり自負しているとおり俺は滑舌が悪いので、「一か月分」と聞こえたらしく、幾分髪の長い仕上がりになった。鬱陶しい。
安価の床屋は羊のようにざっくばらんに髪を切りまくり、(酷いときは有無を言わさず、バリカンで「ウィーン!!!」とやり出すから、注意が必要である。)客の俺も切られてるときに「雑だけどいいんだよ、これでいいんだよ」というざっくばらんな気持ちになってしまう。店員がリズミカムに若干ノりながら(クリームを持ってきて台に置いたり、水道の蛇口を捻るとき、頭を洗うときにはめる手袋を着用するときの所業がこっちからみたら非常に楽しそうである)やっていたりする。摩訶不思議な空間である