人間失格

「はーいそこゼッケン番号22番! ラインはみ出し取るがな 失格や! 
 あかん、異論は認めへん! 帰れ!
ちょと お前やめろや! 突っかかってくんな
痛い痛い、腰つかむな、いて止めろや! 
参加費返せって、知るか!一回払われたもん返せるか!
失格やいうとるやろが! はよ出てけや! はよ!」


不逞の審判員により、私は失格になりました。また来年の参加費をバイトで稼がなくてはなりません。16位以内に入れば来年の参加費は不要だったのですが、不逞の審判員により私は失格になりました。
この人間レースが行われたのは初夏の頃で晩夏の今、自分はいよいよ腑抜けたようになりました。

(この文章は太宰治作「人間失格」とは一切関係ありません)




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