虚脱ゼミ

体調の優れないことと気分が乗らないことを理由に、2コマを自主休講致しました。これも公算のうちです。
さすがにゼミは休まずに出ましたが、本当、孤立というのが身にしみます。周りがぺちゃくちゃと喋りたてている中、独りで一番前の席にいることの哀愁さ。嗚呼、私は無学の孤独男。とても自分を客観的には見てられません。
ゼミの終盤、講師が飲み会をやるだの言い出しました。全員参加だそうです。急に体育会系の男が飲み会についての企画を作るだとかで講師に代わって仕切りだしました。男はタンクローリーの操縦でもしそうながっしりとした男(以下タンク男)でした。
ゼミ内のオタクグループ四名と私が、ばつの悪そうな感じでいると
タンク男「あの、基本全員参加やから、まあバックレる奴もおるやろうけど」
タンク男は意気揚々と高圧的に仕切っていました。学祭の準備をバックレた私は居た堪れない気持ちになりましたが、それよりもこのタンク男の見下した感じの暴言に怒りを覚えていました。
しかしながら所詮、私は発言することなく黙って成り行きを見守りました。「沈黙は金」の精神です。すると皆が黙っていました。
タンク男「日時決めたいんだけど、何かありますか。黙ってたら決まんねえって!!みんなちゃんとしようぜ!」
まるで「好きな芸能人は渡部篤郎です!!」と自信満々に言う間抜けなOLのような、なんというか過剰な自信を感じさせるタンク男の発言でございました。
まあその後はごり押し展開というか、異議がなければ勝手に進める的な感じで日時や予算がことなかれに決定していきました。
「konrinzaiさん、大丈夫ですか」。
終わりかけに急に話しかけられました。私は一番前にいるにもかかわらず一番存在感が薄く、それは粉末スープを入れ忘れた即席麺のスープのような薄さです。まあ、最後に確認の意味で話しかけられましたので、
「問題はありません」とただただ首肯しておきました。私は無力の小男です。なんの反駁精神もございません。
とにかく再来週に飲み会に出ることになりました。アルコールを摂取して変な犯し方をすることになればそれはそれで仕方ありません。