豪雪

konrinzai2008-02-20

時 午後一時 
今日の勝負場は駅前のホテル。
地上三階―
ここに今回の豪雪に参加する若者が集められていた。
受付で、名前と学校名が書かれたプレートが手渡される…。
『暴君大学(仮名) 金輪際』
受付「こちらの方をお付けになってご入場ください」
よしゃぁがれ………!
よしゃぁがれっ………てんだよっ………!
どれだけFランク大だと思ってるっ………!?
これをつけろだとっ………!
ふざけえるなっ………!


しぶしぶと説明会場に入場。
時間になると主催者が登場。
「これから皆様を会場の方へご案内します。ですが、いろいろ諸事情がございまして今回は立食パーティー形式の合同説明とさせて頂きます。この立食形式の利点は普段、合同説明会で存在する人事担当者と学生を隔てるテーブルの削除。この措置により、いっそう、人と人とのつながりが期待をもてます」
受付で渡された番号札に書かれたテーブルへと向かう。
お菓子…!ジュース…!
よしゃぁがれっ………!
よしゃぁがれっ…てんだよっ…!
何かの余興か……!

周りには国立大学やら関学などの面々…。
どうやらテーブルに企業の人事者が訪れる形式のため、学生は人事がやってくるまで待機するらしい。といっても漏れ聞いた話ではただ待機するだけではなく、同じテーブルの学生同士で情報交換をするのがこの豪雪の醍醐味らしい…。
俺が陣取ったポジションは両端を男子学生に囲まれていた。しかも両端の男はそれぞれの隣の女子学生とぺちゃくちゃと喋りだしている…。LOSE
2時間余、俺は様々な人事の奴の説明を受けるが「もっと顔を上げて明るそうにしたほうがいい」などと通年のアドバイスを受け、手ごたえ無し。人事がこないときはただ突っ立ってるかかし状態。
3時間くらい立ちっぱなしで草臥れた。
なんというか劣等感や徒労感が増幅して、駅前の全人間をぶっ飛ばしたくなった。俺は愚か者である。
「白い雲のように」を熱唱しながら帰路に着いた。