未完成

人間ってのは「脳」を使い切れない未完了者であるようだ。一般人は脳の5%程度しか使用していないらしく、アインシュタインでさえ10%ほどしか使用していないとのこと。
どんな人間でも脳を使い切れない、結局どんな威勢のいい人間でも果てしない可能性を残したままこの世を去るという事実がある。何れの人間も未完のまま終る。このデータを聞いて安堵の気持ちが強まった。具体的に言うと、未完のまま終えてもいいんだから思い切ってやってみようというありきたりな開き直りの感情が芽生えたのである。
歯磨きのチューブに例えると、まだ十分の一くらいしか使っていない、たんまり残ったチューブのまま朽ち果てていくわけだ。チューブを付け忘れても磨くことに意義があるということだ。例えに失敗したのでこの辺で未完成に終了する。