おさせ

テレビドラマというのは実際に起こっていない偽の事実であるのであまり観る気がしません。ドラマを観ていると、登場する人物に自己投影している自分が虚しくなり、それはもう自分というのは他人の見世物の経験からでしか一喜一憂という感情を得ることができないのかと思うと途方に暮れるわけです。
そんな中、火曜22時に日本テレビ系列で放送されているテレビドラマを観ています。女優の蒼井優(あるいは蒼井そらだったかもしれません。好きな女優の名前もしっかり認識できていないのが自分なのです)が好きでそれはもう日本古風の顔立ちであり、いかにも着物が似合うので、苦手であるドラマ視聴もさほど苦にはなりません。おさせ(あるいは題名が違ったかもしれません)というドラマが面白いと思ったことは3話を見た時点でまだ一度もありませんが、蒼井さんのシーンに目を丸くしていると日常の侘しい気持ちが少しばかり抜けていくような気がいたします。大きな喜びは最近のねじれたテレビでは感じることは無くなりましたが、癒しという部分ではまだまだ活用できるのではないかと思う有様です。