ROOKIES 4話

新庄「お前さえ来なけりゃ俺たちは上手くやってたんだよ!」
川藤「ああ、いつ嫌われるかと怯えながらな」
川藤「分かってるんだろ。自分が人に心を開くのが苦手だから相手も自分に心を開いてくれないってことだ。でも友達は欲しい。だから力で手に入れたんだ。見せかけでも部室という居場所もできた」
新庄「やめろー!!」
川藤「だから、裏切り者が許せなかったんだろ」
新庄「てめぇに何が分かんだよ!!」
川藤「人に好かれたいなら!人を好きになれ!優しくされたいなら優しくしろ。信じて欲しいなら、まず自分の方から信じてみろ。俺は、俺を信じて欲しいからお前を信じるよ。そして、お前が俺を裏切らないことも知っている。誰よりも友情の大切さを知ってる、お前だからな」
川藤「『人に交わるには!信をもってすべし!己人を信じて人もまた己を信ず!人々相信じて初めて自他の独立自尊を実にするを得べし!』by 福沢諭吉!!」
新庄「馬鹿野郎…」
川藤「勇気を出せば変われるんだぞ!あいつらのとこに戻ってくるなら大歓迎だからな!俺は信じてるからな!忘れるな!俺はいつでもお前の味方だ!」
新庄「またわけの分かんねえことを……」

川藤「みんなちょっと聞いてくれ。
はっきり言って今日という日を迎えられるかどうか俺自身も分からなかった。
過去の過ちは決して消え去るものじゃない。だが、止まってしまった時間を、こうしてもう一度動かすことができた。俺は何もしていない。お前たち自身が、考え、行動し、野球部を甦らせたんだ。だから、今日の日を迎えられたことを誇りにして欲しい。俺は、そんなお前たちを誇りに思う。
お前たちは立派な高校球児だ!自信を持って闘ってくれ!
夢にときめけ!明日にきらめけ!目指せ甲子園!はいっ!」
御子柴「夢にときめけ……あっ…」
川藤「おいーっ!後に続けよ!」
若菜「おめーはやることがいつもこっ恥ずかしいんだよ!」
川藤「なにーっ!」