他愛のない人

あと数ヶ月、勉強をしなければならない。こんなことを日記に書くなんて珍しい。

卒業論文というものに自信を持って取り掛かれていない。いつだってどこにだって障害は存在する。何とか最後の学生生活は滞りなく終えたい。
女に生まれればよかったのだろうか、とたまに思うがやはり男でよかったと思っている自分がいる。女の独りは侘しすぎる。抱いてほしいがゆえに、また抱いて欲しくなくとも女として存在するためには道化者になる必要があり、その技量が男の比ではない。
自分は気が弱く、臆病にたどたどしく道化する男のままで構わない。