ヤホーチャットなど

現在が楽しいと人は過去を振り返らない。現在がつまらないと人は過去を振り返るそうで。
別に過去にもそんな楽しいこともないのだが、興奮したのは15歳にしてパソコンで初めてチャットしたときだね。あの頃はナイツのネタじゃないが、yahooのことを素で「ヤッホー」という読みだと思っていた。2chの存在も知らなかったあのとき。とにかくヤフーチャットでテレビカテゴリーのとこでさ、全く知らない二十代の人間三人と話し合ったのよ。ああ、そうかもうあのときの二十代前半だった人らはもう30くらいだな。入室して最初の挨拶が「こん」ってこれは「こんにちは」の略なんだけどどうにも滑稽でね、二字で挨拶って忍びねえなあって思ったですよ。「こん」とか「kon」とか宇宙人的な感じがおかしかった。15歳の青臭い俺が二十代の男女とチャットしてさ、すげえ楽しいなにこれ的な感覚。文字通信の喜びをひしひしと感じてました。
それで四人くらいで適当にテレビの話でもしたんだけど、全員明らかに年上だからそれが何か新鮮で、それは兄貴の教科書を見て「(うわー2年後はこんなの習うのか)」っていう感覚以上のものがあった。リアル世界で年上四人と話すのはありえないことだった。
とまあ高校時代といえば暗黒史ですからね。まずテストがあれば水を一滴も飲まなかった。腹の調子を整えるために命を懸けてた感じだった。本当に高校に行ったメリットは卒業資格をゲットしたことだけだ。卒論に追われている今と比べてもやはり当時は地の獄だった。あれは常人では体験しえない出来事の毎日だったから。
水を飲まないのは意外と冬場の方がきついものがあった。教室内はヒーターとかあったし、乾燥が半端ない。しっかし部活くらいはやっとくべきだったな…。おせーけど。
成人式は出てないから正直未だに広告とか見るだけでも憂鬱になる。式に欠席したという事実よりも「(地元に友達がいないし、まともに成長してないから出ない)」、という当時の自分の思考回路を思い出して鬱になる。一生これはトラウマだろう。
変化する速さはひとそれぞれだ。時速40キロなら一時間で40キロ進む。時速10キロなら4時間掛かる。大切なのは友達がいないこと憂鬱になることから一歩でもまい進しようとする意志なのだ。それがどんなに亀のようにゆっくりだろうとも。