こぢんまりした空間

夕暮れの気配が支配している中、腕時計は七時十五分を指している。
今日は代休だった。
豪雨の中、市役所に行き転入届を出した。これからT市民として動いていくわけだ。
実家からテレビやら炊飯器やら運んだ。ようやく生活チックという感じになりつつある。
中でもちゃぶ台があると落ち着く。丸い形と茶色はバランスが好すぎではないだろうか。まるで空間を愛撫しているようだ。
そしてまったり映画を見ながら自炊の勉強とかしている自分。近視の自分、うまい棒が好きな自分。何か資格が欲しい自分。
得意なことがないけれど、街灯に照らされた街に出てみよう。