フォークリフト研修

なるようにしかならん。
いつもより早く起き、早く向かった。国立大学の傍を通る。私のかつての憧れ。どこぞの故郷の自慢の若人たちよ、適当に頑張れ、いや、頑張るな。頑張っても堕落するのが遅くなるだけだ。


教習所。年季の入った小さな建物。待合室が煙草場である。建設業の者たちが数人集まり、小声とはいえない声で雑談している。参加者は男だけである。やがて受付が始まり、教室へ入る。昼を跨ぐ7時間講習の後、学科試験。獲れるものは取らなければならないのだが、どうも痴呆染みた頭になっていて、解けそうで解けないこそばゆさに脳が痒くなる。そして肝心な時にいちいちくだらないことが気がかりになる。不具な頭だ。
今日は冷え込んだ。冬の匂いがした。渡り鳥の季節だ。少しヤケクソなくらいが丁度いい季節だ。