師走

会社で待機していると10時ごろに修理依頼の電話。Nという地域からだ。課長に電話。鍵を持っていけといわれるが、電話で指示を仰いで探すのに苦戦。指示と全く別の棚を探していたり、どうも今日の自分は視野が狭い。鼻づまりが集中力を欠いているのだろうか。
エンジンキーを掛け、湿った靴底がアクセルペダルに擦れて不快な音を発する。横殴りな風に流されまいと90キロ先を目指す。他部署では数千万、1億円の売り上げを目指すイベントをやっている。オレは小銭を稼ぎにはるばる90キロ走らなければならない。
走行中、部署用の携帯電話に着信あり。路肩に車を停めようとすると後ろの大型車に煽られる。携帯電話だけでも部署用、会社個人用、私物の三つの物がごちゃごちゃしている。大した用事ではなかった。煽られて動揺してしまったのでPAで深呼吸をする。酸素を吸わなければ。
Nのとある機械地点に着く。直す。ユーザーに託して終了。
昼飯は車内にて。
また会社まで90キロ走る。荷台がごちゃごちゃしているが、日が暮れるのが早すぎて整理できそうに無い。
腹が減って帰る。




POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜(1998)/反町隆史