冬の日

タイマーのストーブが付き、部屋の暖まるまでに起きる。
雪は音を立てずに積もる。そしていつの間にか溶けている。
朝から夜までいろいろと考えている。けれども一日の生活の苦労を終えた瞬間、その最中に考えていたことが何も浮かばなくなる。こうして日記に書こうとしても空っぽに溶けている。
ふと時代のことを考える。江戸時代までの様々なことを考えていた人たちはしっかりいなくなっている。そのうち明治、大正、昭和…。ひどい虚無。
今はただ修繕二等兵として生きるだけ生きている。