裂曜

本来なら部署カレンダーでは今週水曜日が休みだったのに、機械設置があるから出ろと言われ(嘱託の老人どもを無理に出すわけにもいかないから決まって部署における唯一の若造正社員のオレに鉢を投げつけられる。自分以外には二十代どころか三十代もいない)、言われた先週金曜日からやる気を無くしつつある。代休はとれるのだが、一度ルーチンワークを狂わされると繊細な精神なので、いろいろ面倒なものがある。
起きると、これはどうも月曜日らしく、今日からまた一週間と言いたい所だが、別に今週末に予定があるわけでもなく、ただふらふらと彷徨うように日々をやり過ごすしかないな、と思い起こし、家を出たわけである。
体操、朝礼、ミーティングなるものを終えると(老人が体操をするとき特有の雄たけびが耳から離れない)、さっさと一人で隣県に出向いて機械点検作業をする。一人で行って一人で作業。なるほど、考えてみればこれはストレスがさほど溜まらない感じもする。営業の連中に比べると楽しやがってと罵られても致し方ない気もする。しかし、会社用携帯電話がいつなるかもわからないし、いつどこの機械が故障して行けといわれるかも分からない。そう考えると故障が無い日が当たりと言ったところか。
ジャスコの駐車場で昼飯を食ったのだが、あらゆる会社の車が間隔を空けて駐車して何とも言えない歪な風景だった。やれやれ。