二〇〇六年(20〜21才) 激闘史

2月

編入予備校の説明会に高円寺に出向くが、インテリジェンスな若者に囲まれ、編入に興味が無い自分に気づく。
ゼミの打ち上げで飲み会に初参加。虚ろになる→「初めての飲み会

3月

私立大学編入試験失敗。帰り際、東京ドームでWBC観戦。
珍しく短大の同級の鯖江氏に誘われ、犬を飼ってる妙な臭いがする寂れた飲食店に行く。メニューには焼きそばもあったり定食もあったり何の店か分からないほど脈絡がない。味は可もなく不可もなくで値段がそこそこ高い。鯖江氏の童貞グルメぶりが露呈された。
中央線・高尾駅のベンチで物思いに更け、ぼやーっとする。
転入届を出し、実家に戻る。学校から電話があり、編入試験全不合格の旨を報告すると苦笑いされる。
卒業式→「独りで卒業式
ラーメン店バイトの面接に出向く。ヤングハローワークの講習を受けに行く(結局、身につかず)。

4月

自動車学校に通いだす。ラーメン店バイトを開始する。
客来るな、と念じながらバイトする。朝の連ドラ「純情きらり」に出てる宮崎あおいが少し好きになる。
この頃も結構、過去を振り返っていたりする。

5月

図書館に行くと女がぶちきれている。机上で自習禁止なのが納得行かなかったらしい。
ドイツW杯日本代表にカズが選ばれず無念。
バイトで疲れて客の女の綺麗な脚を凝視してしまう。
ピアノマンを目指そうとするも2日で諦める。

6月

行きたい大学も就職したい会社もない状態。とにかく苛々していた。
普通免許を取る→「泥沼免許取得記

7月

バイト先で客の高校生カップルに嘲笑される。新品の傘を誰かに窃盗される。
ハローワークのパッチタネルを指で突く。劣等感と闘う。
履歴用の写真をカメラ屋で撮る。
「私の値段」と云う胡散臭いサイトで5590万0472円と値が付く。
営業募集の中小企業に初面接を受けに行くも履歴書を持たされて返される(入ってくる時に挨拶がない、ベテランを募集している、まだまだ練習が必要、若いからなんとでもなるよ、などと言われる)。殺意を抱く。
バイト三昧。目標が無い。

8月

初の甲子園観戦。
バイトの飲み会参加。世間とのギャップを感じ、葛藤する。帰り際に逃げるように去ったため、心配されてしまう。
ミクシィで学生時代の同級生が成長している姿を見て吐き気を催す。高校の卒業アルバムを開き、初めて自分の顔写真を見る。
バイト先でZONE状態になり、猛スピードで作業をこなす。
ヤングハローワークのビジネスマナー講座を受講。

9月

無謀な公務員、市役所受験。ヤングハローワークの企画で会社見学に行く。変人扱いを受ける。
エロDVDを返却に行くとギャル店員で小っ恥ずかしくなる。
自動車を運転しだす。
無目的に電車に乗り、肉そばを食して帰る。
バイト先の店長に「この半年間なにやってんだ君は」と言われる。うるせえ!

10月

バイトで客にコギャルが多くてうざったくて仕方がねえと感じる。
メークドラマを起こすしかない、と無為に思う。
企業説明会に出向く。
通信機器のよくわからない会社に面接に行くがよくわからないまま終わる。

11月

ガラガラのラーメン店に入ると「うわっ!」っと驚かれる。
第2回バイトの飲み会。フリーター蔑視を受ける。
合説の住宅営業の説明を受けに入ったらいきなり自己PRを言うように言われ、想定外のことだったのでしどろもどろになり、もはや事故。
紡績工場の面接に出向く、内定!もすぐに内定ブルー
ラーメン店バイトを辞める。

12月

ヤングハローワークで知り合った樽男(仮名)という男に宗教勧誘される。連れて行かれた部屋には女にモテなさそうな男ばかりで明らかに部屋中が童貞、または素人童貞の臭いがしており、何を言われても説得力を感じなかった。
紡績工場で嘱託として働くことになる。時間がひたすら長く感じる。三日目で限界を悟る。一週間でバックれる。
辞めたラーメン店の飲み会になぜか呼ばれる。工場が無理そうだと(バックレたとは言わず)述べると、店長に「お前より年下の社員がこれだけやってるのにお前と来たら…」と言われ、殺意を抱く。
工場から電話があり、しぶしぶ退職手続きを施す。
Fランク大学編入を目指すことに。
年末年始の郵便局バイト(深夜)をする。主に区分けを出稼ぎのサウジアラビア人に混じり淡々と作業。深夜の食堂の雰囲気が乙であった。