kiwi

 修繕三等兵としての生き方を続けなければならない。だるい、眠い、疲れた。
 修繕中に老人ドモが「壊れてるのか?」「いつ終わるんだ?」「どれくらい時間掛かるんだ?」などとフライデー並みに質問攻めをしてくる。稀に勝手に機械うんちくを話してくる奴もいる。こっちが工具持って作業している姿が見えないのか?結局、十人以上来たが誰一人とて労いの言葉の一つも掛けるわけもなく、自己中な質問を浴びせて機械故障の状態に対して不満げに去っていく。
 「はい」「そうです」「今日直ります」「数時間で直ります」などとオレも最初は必要最低限に質問に答えながら作業を続けていたものの、ぞくぞくとやってくる老害どもに受け答え続けるのがムカついてきて最後の方は「今直してんだよ!」と語気を強めてしまった。
 内心は、てめえらうるせえんだよ!黙って待ってろボケども!物が壊れんのは当たりめえだろ!気安く話しかけんじゃねえ!病院みてえに大人しく長時間待ってろ!年金棄てろ!戦死しろ! などと思っていた具合である。
 汗びっしょり、汚れきった身なりで機械存置場所の職員に直った旨を述べる。この程度のこともだるくてしょうがない。
 明日も仕事だ。