七草の非

 時事。NHK石川洋アナ死去(53)。横浜×PLの延長17回の試合は何回もビデオで観た。その時の実況が石川洋アナ。その時の解説者が広島商出身の川本幸生さんであったが、3年前に奇しくも53才で亡くなられている。伝説を見届けた人たちが53才で亡くなるというのも何かの縁か。いい実況、解説だった。ありがとうございました。


 今日から他部署の人たちも仕事始めでざっと賑わってきた。新年一発目は必ず「あけましておめでとうございます。ことしもよろしくおねがいします」といった形式的な文句をあちこちに言いに行かなければならない。新年が始まって人とまともに会話をしていないものだから発するのに疲れた。
 そうしてやれやれと社用車のトランクを開けると、積んであった米袋が破れており、ネズミの糞らしきものが散らばっているという悪夢的な光景が広がっていた。4日金曜日の夕方に車のカギを閉めるまでは異変はなかった。車はバンで密閉状態だ。俺は恐怖に戦いた。つまり、ネズミが実は金曜日の時点でバンに忍び込んでいたということになる。とりあえず糞と破れた袋を処理するも、ネズミは出てこない。糞の経路を辿って、あちこちを棒で叩くもまるで気配がない。通常、ネズミは何か気配を感じるとトランス状態に陥り、鳴き声を出すなり、バタバタ動き出すなりするはずなのにどこにもいないのである。仕方なくネズミの捜索を諦め、バンを運転することにする。しかし運転中にネズミが車内でジタバタした場合、今度はこちら側がトランス状態になってしまう。ということで、突如としてネズミが現れても安全運転を施すようにメンタル面も整えなければならない。そうして今日の夕方までネズミは現れなかった。摩訶不思議である。どうやら年始に神社で「身も心も清潔になりたい」とお願いしたばっかりに神が、他力本願で自分で整理整頓をする気が無い俺に対して憤りを覚えてネズミを送り込んできたのだろうと思う。結果として車は綺麗になった。