2009-12-05から1日間の記事一覧

短編「自慰」

男は何度も止めようと思ったが、ダメであった。街中で美麗な女性を見ると、もうその瞬間に肌の感触が浮かんで、お仕舞いの展開まで考えてしまうのである。 男が汚れたのは十二歳の十二月のことであった。それまで思い浮かぶことの無かった女性の肌の感触がは…