大皆春

春だからどうしたっていうことだ。
電車に乗って多摩まで買い物。夜の上り電車というのはガラガラだから助かる。本を買いに行く。視力が悪いのに裸眼で行ったから結構ボヤけた。
駅のベンチに座っていると色々感じる。裸眼だからか気楽に動く人を見ていられる。はっきり表情とか造形とか見えないほうが良い。
様々な人間が行きかいしているわけだが、彼らにはどういった人生の目的があるんだろうとか、自分には…とか。サラリーマンは凄いとか思ったり。様々な人が帰路に就こうとし、目的地を目指し、足を急がす哀愁漂うホーム。この人間たちは何がしたいのだろうか?そう思いながら虚ろになっていたら、隣のベンチには旨そうにワンカップを飲んでいるおっさんがいた。勝手に自己満足して生きていけばいいやと思えてきた。