今日は昼下がりにシフトが入っているわけで一人でホールをやらなければならない。非常に面倒だ。人間と接する修行と思ってやるしかない。たった一人の客も来なければいいと思う自分がいつも頭の中に存在している。
オーダーをとる前に「○○キャンペーン実施中です」と必ず言わなければならないマニュアルがある。どこかの偉い奴が作ったマニュアル。そのマニュアルの台詞を毎回言うからか知らないが台詞を聞いて露骨に嫌な顔をする客という名の人間が少なからず存在している。そんなレベルの小さなストレスが積もり積もって俺の弱弱しい精神を攻撃する。
人間が飯を食う姿。自涜行為を見せ付けられているような気さえしてくる。食欲という名の欲望のみで店にやってきて、食い様を見せ付けて去っていく動物たち。金を出す動物は偉いのか。動物に奉仕することが偉いのか。バイト中、そんなことを考えてわけの分からない精神になるときがある。
偉い奴がよく言っていること、『お客様の「ありがとう」、「美味しかった」という一言でやる気がでる』。何をいっているのだろうか？たった一言でやる気が出るようなそんな単純思考でいいのか。混乱するばかりだ。
