朝九時にコンビニ。すぐさまビラ配り。新しい店だからいちいち近隣の住宅にチラシを入れる所作を行う羽目になった。ただポストに入れるのでなく、いちいちインターフォンを押して家宅の住人が出てきたら「今度オープンします。よろしくお願いします」などといわなければならない。大蛇でも出てきそうなどんよりとした門構えの家が続く田舎街。数十件は回っただろうか。土方のおっさんにもいちいち配った。
性格が異常なので、積極的にインターフォンを押して軽快に赤の他人と喋ることもあれば、どもりながら何を発しているのか自分で分からないくらい適当に喋ることもあり、何も押さずにポストに入れることもあった。途中、犬に吠えられたり追い掛け回されたりした。追い掛け回された犬のときは飼い主がすぐ現れたから助かった。爺や婆が出てくることがほとんどだった。
コンビニに戻り、商品の搬入をする。いろいろな商品を見ることができて割りと楽しいものがあった。休憩中、他人と喋る羽目になるのだが、チラシ配りで今日の喋るエネルギーを使い果たしたのか、「疲れました」、「そうでした」とか短絡的な会話しかできなかった。仕事が予想以上に早く終わった。次は夜の研修。
