ざわざわざわ…

「転びそうになったのー!!」
「厄年だからこうなるー!!」
「あははははは!!!」
ざわ…
「あのマシンぜってえ改造しねえほうがいいって」
「でも騎乗する際のあれがあれだから…」
ざわざわ…
「ちょ、マジあれ急に出席とりやがってざけんなや」
「うそ!?あれ取ってんの?やべえよマジ」
ざわざわざわ…
「みてみてぇー!ひどい枝毛!!」
「色が変色してるよー!!」
ざわざわざわざわ…
「牛だ!」
「いや違う!虎だ!逃げろ!!」

私はこれらの会話を耳にしたようである。当の私はというと一切喋ることなく心の中で煩悩。
(愚図ついている…、このままでは雨がいや、高校野球中止になっちまう、しかしどうでもいいんだよそんなアマチュア競技)
(いつも一番前にいる太宰!てめえ毎回一番前にいるから教師からプリント配布を命令され、褒美の慈悲の点数を授かりやがって。)
(平凡な講義…。ここでウルトラマンが登場して何気に椅子に座り、普通に講義を聴くのだ。これがシュール図。しかし、実際はそんなシュールな画は起こりえない)