古賀

konrinzai2008-03-15

夕方までひたすら寝ていました。
夜、古賀が帰省して来ました。古賀とは昨年の六月、約十一年ぶりに会話をしたという間柄であり、そのときの出来事は未だにとても整理が付かず、日記にも全く書いていません。今日はそれ以来の古賀との対面であったわけです。
自分には古賀を訪問する能力がないのです。自分にとって古賀の部屋のドアは、地獄の門以上に不気味であり、そのドアの向こうにはおそろしいキングコングのように檻をも蹴破る生々しい猛獣が潜んでいるような気さえしました。
よって古賀から私の部屋にやってきました。なにやら就活のアドバイスめいたことをコンコンと述べています。
そして暗黙の了解でファミレスに行くことになりました。私が運転し、古賀が助手席です。この両者には禁句というものが多数存在しているようで恐ろしく息苦しい空間が介在しております。ファミレスで飯を食うという所作(本能的に飯を食うのではなく、まるで何かの寸劇を演じるようにいかにも不自然に飯を食っておりました)を行い、またしても就活の話、また最近の出来事など雑談もこなしました。しかしながらやはり暗黙の了解に束縛されながら禁句という腫れ物に触れないように必死な両者でした。
次に、地獄の了解で二人、娯楽施設に行くことになりました。そこで十柱戯をすることになり、二人、黙々とボールを転がしていました。私の最高スコアは130で、100ちょいくらいの古賀に勝利いたしました。結局、ファミレスも娯楽も実兄らしく古賀が奢ってくれました。
帰り道、車中はほぼ無言で、家に着きました。