人生を考える2

耐えること。それしかない。
もともと人生なんかに答えなどありはしない。
社会人になっても、縛られ続けてひたすら物事を考えさせられた挙句、いつまでも答えは出ずに擦り切れていくだけだろう。
世の中の人間はなんの吟味もなく、あっさりと〝ある〟タイプに沿って生きている。生き方を疑い続けることが不安なのか、特にチャらい人間はすぐに〝生き方を疑うこと〟を投げ出す。疑い続けることが人生で最も必要な心構えだというのに屁みたいな顔をした連中が道にうごめいている。
彼らは俺と違う。何かを疑いながら孤独で長くい続けることに耐えられない連中だ。
この先どうなるか不明という如何わしい状態で、それでも色濃い〝負け〟を確定させないために俺は耐え続けるしかないのかもしれない。