独り言

何年か前に気づいたのが「人間は俯いている人間を見る法則」だ。
下を向いて歩いていると何となく他人は俺をまじまじと見ている気がして(ていうか高確率で見ている)、顔を上げて前を見ていると他人はそれほど視線を合わせてこない。多分、心理学的に説明できると思うが調べるのがめんどい。
おそらく本能として動物は動物に対して目を合わせたがらないため、(顔を上げている他人=目が合いそうだ=見ない)、(俯いている他人=目が合わないだろう=見る)というようなことになっていると思われる。
俺はそんな法則を信じて、道を歩いているとき他人に自分をまじまじと見られたくないために顔はしっかり上げている。たとえ前からカップピストンズがこようがゴリラがこようが。
顕著なケースが警察に事情聴取されたときのことだ。あのときは店のまん前(完全に公衆の面前)に停まったパトカーに乗せられてドア半開き状態で聴取されたのだが、一回も俯くことはなかった。様々な視線に耐えられたあの経験は糧になっていると思う。