入院生活1日目

朝、町医者にて胃カメラを飲む。

最初に苦さと甘さを兼ね備えた悪魔的な味の麻酔を喉に浸すのだが、この時点であまりの不味さに吐き出した。なんとか2回目でクリアし、腕から点滴をいれ、尻に注射。誠に悲憤慷慨である。
そして管を飲む。導入の際の異物感が厳しく、吐き気がするが、強引にねじ込まれる。管を出したり引いたりして喉の部分に悪夢的違和感が継続され、10分ほど悶え続ける。
結果、十二指腸潰瘍があり、冷徹そうな医者が言うには重症だそうで一週間程の入院を薦められた。また、退院後もしばらくはお粥を中心とした食事を強いられることとなる。
入院せず食事療法で治す方法もあるが、仕事におけるストレスの蓄積もあるため、私は入院生活を快諾した。
会社の上司に連絡し、「そこの町医者はいつも大げさな医者だから。でもまあ休め」という風に言われつつ、許可を取った。
ストレス解消のため、個室に入れられる。親がパジャマなど生活用品を持ってきて、とりあえずは入院生活が開始された。
12時に昼飯、18時に夕飯。食前に胃液対策の悪魔的液体を口にし、お粥中心の味気ない飯をかきこみ、食後に薬を飲めば、後はやることがない。