ぼくは勉強ができない

 高校時代、放物線どころか、重力に逆らわずに急降下するリンゴのように成績が落ち、勉強ができなくなったわけだけども、その時期に「ぼくは勉強ができない」という本を読んだ。けども全く心に響かなかった。高校生の主人公がバーに勤める年上の女性と付き合っているという設定の時点でもはや絵空事にも程があった塩梅である。
 やはり自分の高校時代の特殊な体験は長文私小説にでもしておおよそを吐きださなければ昇華できそうもない。高校の校舎を、街行く高校生を見るたびに煮えたぎった気持ちが過ぎり掛けることともさっさとお別れしたい。しかしまあ書く気持ちになるまでが大変。 



 画像は大学時代のルーズリーフ。汚い字。講義の8割は理解してなかったと思う。事実、今このルーズリーフを見ても勉強した事柄がほぼ10割頭から抜け落ちている。とにかく単位が欲しいと思うだけのゆとり大学生ここにありといった塩梅で、大学のレベルも先日、週刊誌にぼろくそ書かれていた。がんばろうと思う。

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)