憂心

 朝、起きると既に一日の終わりのように疲れていた。
 会社に向かうべく車を運転しながら金輪は、自分が身も心も何か取り返しのつかないような泥濘へ嵌まり込んで抜けようともせずにただ突っ立っているような心境に陥った。
 二十五歳という年齢も四捨五入をすれば三十であり、そろそろ二十六という年齢ともなるとこのブログをつけ始めた二十歳の頃に比べれば世間に求められるスキルも当然上がっているのは明白である。しかしながら、まるで二十の頃から成長している感覚がなく、このごろは自慰のおかずを求めて匍匐前進しているような中学時分に引き返したような脳内思考に陥り、脳力も一昨年の「脳に障害を抱えているのでは?」と上司に問われた時分と変わらず、つくづくいったいこれまで何をやっていたのだと言われると、どうせオレは情報倒錯者だ!と開き直るしかなさそうである。