消耗男

 今日は下道で170キロ走っただろうか。山あり谷あり平地あり。走りつかれたし、作業も疲れた。昼飯を食う暇も無かった。客にノンアルコールビールをよこされた。ありがてえ。けど飲まない。
 会社では窓際、地域でもローカルの中でも底辺にいるような感覚。中央の連中が不意にも思い浮かばない場所で名も無い仕事をしているということへの反発が未だに消えない。俺はこのまま終わるのか。飛び出して何かやりたいと思っている。何もやりたくないとも思っている。
ダメだ、人と喋ってないとどうも感覚がおかしいようだ。誰かと喋りながら歩いている連中は他人に関心を向けないが、一人で歩いている人間は他の人に関心を向けやすい。それで病み易くなる。