満たされない心

 何かが違う、と深く思い悩む今日この頃。
 ずっと「スター」になりたかった自分を隠して『「自分はこの程度」という思い込み』に負けていた、これまで。女子と仲良くしているクラスメートを見て、「俺はこの程度だからできなくて当たり前」と開き直っていた学生時代。そんな強大な世間の前に屈服し、漠然とした無力感でいっぱいだった過去。
 漠然とした目標すらなく、生き甲斐もなかった。俺が俺のヒーローであろうという気持ちを徐々に失っていた。
 私は職場でよく微笑をしている。微笑は、ノー・コメントであり、「判断停止」「分析停止」の意である。もはや一日一日を当たり障りなく生きて行くだけで、他に意味はない。