工場1日目

とうとう工場で働き始めましたよ、鬱工場で。
朝7時25分に家を出て、遅刻した。車で30分もあれば着くと思っていたのだが、朝の通勤ラッシュが予想以上に凄くて8時に着きゃなきゃならないのに10分くらい遅刻して、いきなり偉いおっさんに怒られた。しかし、怪我の功名か、この遅刻により、皆の前で自己紹介をするというイベントが消えうせた。そこから偉いおっさんに「そこの部屋で待ってろ」と言われて9時半まで放置プレイ。ひでふ。遅刻したからじゃなくてただ単におっさんたちが皆会議だというので永延と放置プレイ。1時間半、「ああここは工場だああああ」などといったわけの分からんことを心の中で唱えながら過した。
そこから楽天の関川みたいなおっさん(以降、関川と記述する)に「現場に来い」と言われて、何の予備知識もないまま現場に到着した。関川からは「ごみ拾いをしてもらう」と言われて9時半から12時過ぎまで永遠とも思える時間をごみ拾いさせられる。初対面の工員になんとなく会釈をしたりしなかったりして作業の邪魔にならないようにごみを永延と拾った。工場ってのは時間が経つのが異常に遅すぎる。本気で異常だ。「まだ20分しか経ってねえ!!!!」って感情が芽生えたりしてしんどい。精神と時の部屋もびっくりだ。あと俺の行ってる工場は綿ぼこりが多すぎて肺に悪い気がしてしょうがない。咳が出るようになった。
昼休み。食堂で支給される弁当を食うわけだが、俺は机に一人。俺が座った机にはやかんが置いてあり、いちいち人間がやかんの茶をコップに汲みにくるので少し気まずい。飯を外で食う奴もいるようだ。俺も来週からそうするか。弁当の味はまあ普通。幼稚園のとき支給されてた弁当に似ていたためにまた虚しくなった。食堂には婆さんが多くて婆さんが固まって座ってる。食堂に置いてあるテレビから流れる「笑っていいとも」の出演者や客の笑い声が虚しく鳴り響いていた。
昼休みが終わったら安全に関してを関川から授業してもらった。一人で自分勝手にするな、とか怪我したらダメだとかいろいろ教わった。
その後、また現場へ。白髪のおっさんから作業の手順を教わったりするが、教わらないときはひたすら掃除。誰からも掃除しろと言われてないが、何もすることがなく、やることがないから掃除していた。本当にやることがないのだ。時計を見たら余計に時間が長く感じるので極力時計は見ないようにした。