盆明け

今日から本気出すということで品だしバイト応募をしようと電話したが、品だしだけだと朝しかないとか抜かされて意気消沈。もう日雇いだけで過ごすかのう。しかし電話は便利だと常々思う(明治時代くらいまでは臨時雇いに応募するには口頭しかなかったであろう。それも武士崩れが臨時雇いに応募するとなるとそれなりに勇気がいたことだと思われる。妄想。
武士崩れ「拙者を飛脚の臨時雇いにしてもらえぬか!」
飛脚「どこに住んでるかね」
武士崩れ「イの五八二九の集団所二〇一在住です」
飛脚「足腰が丈夫か?」
武士崩れ「ええ、大丈夫ですとも」
飛脚「では箱根ゐのコースを担当してもらおう」
武士崩れ「はい!」
数日後…
武士崩れ「あーめんどくせーな。戦わないのに走るのは駄目だバックレよう、やべ!集団所の場所言ってるからばれるな。畜生、しょうがないやるか」
飛脚「よく来たな!では箱根ゐのコースを現在担当しているあそこにいる正太郎という男の後ろを付いて行ってくれ」
武士崩れ「かしこまった。正太郎殿、よろしく頼みます」
正太郎「あーたのんますう」
武士崩れ「(なんだこいつ?ボロボロの服装に文化水準低い言葉遣い。こやつの見習いかよ…)」
正太郎「ではいくが」ダッ!
武士崩れ「(正太郎はえええよ。自重しろよ。この担ぐ奴おめーよなんだこれ?ふくらはぎパンパンじゃねえか。待ってくれー!)」
正太郎「ジロッ」
武士崩れ「(無言でこっちみんなよ!なんかいえよ何だこいつ)」
正太郎「ついだ。ここの屋敷さ入るときゃあこの門のとってをだな、うまいことひっぱるんだべ」
武士崩れ「ああそうですか。このとってをこうやるんですね」
正太郎「ちがうべ!こうだべ」
武士崩れ「(どっちでもいいだろうが!こいつ斬りてえ!くそっ死ねっ!こんな時代にしたペリー氏ね)」
正太郎「では区切りがついたので飯にするべ!あれ?」
武士崩れ「へへへ、奴が見てない内にばっくれてやる。そういえば『牛なべ屋』ができたとかいってたな。そこで雇ってもらおう」)。