その3

惰性で活きていると人間はダメになる。ひきこもっていればそりゃあらゆる事故、事件に巻き込まれる確率はないといっていいほどない。今日もひきこもってりゃタイヤをゆがまさずに済んだ。しかし、それが活きていることなのか。情熱の無い生き方で活きていても逃げられないんだ。そう思って今日も外へ出て人に助けてもらって礼を言ったりして、多少変化があったのだが、やはり自分にとっては情熱のない気持ちは変わりなし。
部屋に居れば憔悴しきり、外にいても憔悴している。どこにも逃げ場がない今の生活に疲れ、心までもゆがんでいる。俺はつまんねえ人間だよ。

2歳の自分

まだ記憶がありません。困ったものです。
その頃の写真を見ると頭でっかちな男児が微笑を浮かべているのである。見かけたら頭をポンとしたくなるような頭。黄色い毛布のようなものに包まれ、その男児は横たわりながら、どこかを見ている。