蒟蒻畑ポーションタイプ

今日、薬局で製造中止となった株式会社マンナンライフ蒟蒻畑ポーションタイプを買いました。
日本では交通事故でこの世を去る人間が毎日いるにもかかわらず、トヨタ兵器や日産兵器は日々、製造されています。
ところが、いわゆる俗物の眼からみると自動車は優等生で、蒟蒻畑ポーションタイプは劣等生なのだそうです。
自分は人に疎まれているものに対し、微弱ながら愛おしさを覚えます。これは物哀しい性癖の一つです。
確かに蒟蒻畑ポーションタイプは人の命を奪いました。
ですが、自分は今、それこそ蒟蒻畑ポーションタイプを浴びるほど食べたい気持ちなのです。思えば凄惨なほどの劣等生だった高校時代の一時期、腹の調子を整えるために蒟蒻畑ポーションタイプを常に持ち歩いていることがありました。神経が高ぶっているときや疲れているときに何となく口に入れると程よいやわらかさ加減で口の中で柑橘系の香りがこだまする様は小さくとも頼りがいのある歓楽でした。彼(滑稽ながらあえて蒟蒻畑を彼と述べます)はよき伴侶でありましたし、微弱ながら助けを受けてきた恩があるのです。
私は恩品を失いました。
わびしい。