大学時代しなければならない50のこと

大学時代しなければならない50のこと (PHP文庫)
p208-209

幸い、大学時代に、僕は友達が1人しかいませんでした。
しかも、その友達も偏屈なやつだったので、ほとんどしゃべりません。
負け惜しみかもしれませんが、このことが人生の幸運でした。
1日にしゃべる言葉は、二言だけでした。
「学生1枚」
これは、フィルムセンターで話す言葉です。
「ハンバーグ」
これは、文学部の食堂で話す言葉です。
フィルムセンターの入場券と、文学部の食堂が、自動販売機だったら、ひと言も話すチャンスはありませんでした。
4年間のうち、ほぼ3年間は、この二言だけで暮しました。
サークル活動も、まったくやっていなかった。