ボッキーの日

水にこれ以上溶けない液体を「飽和水溶液」という。そんな既に出来上がった液体に入水すれば、異質なことになるのは分かっている。それでも今日もやはり、大学へ垂れ流れていったのである。
演習室。パワーポイントを弄くる。すると人間の足音。一人の人間が席からプリンターまでを狂ったが如く往復している。一編に印刷すればいいものをいちいち足音大きめで何回も何回も行き来している。どうも野球部っぽい野郎だ(くだらんことだが腹が立つ。行ったり来たり…。気の短い人間だったら下手すりゃ撲殺、死体を学校倉庫に持って行って、名前を捨てて網走辺りまで逃げたりとかするだろう)。永延と野郎は夜尿症のじじいの如く動き回っていた。
昼飯にかなり久々に学食に行くとメニューが大幅に変わっていた。日替わり定食。奇妙な卵とじと御飯、みそ汁だけ。少なかった。しかし、みそ汁は素晴らしい。
ゼミ。卒論について。概要ができつつある。
ジョージ。一人の学生が来ていたので教室は三人だった。講義内容は理解不能、理解不能、理解不能、理解不能、理解可能、理解不能だった。
夜。マクドナルドでやけ食い。