卒業式

konrinzai2009-03-19

皆様方のお蔭を持ちまして無事卒業いたしました。学生生活も終焉でございます。ありがとうございました。


卒業式。久しぶりにスーツに腕を通し、出席をすればぞろぞろと流れるような大学生たちが席を埋める。前に座るものは茶髪のネクタイも自分でできないと言って誰かにネクタイを結ぶことを手伝ってもらっていたのであった。携帯電話の着信音が聞こえる。時期が時期だ。狼狽することを不憫に思い、その光景は打ち消した。
国歌を斉唱、聴いたこともない校歌を斉唱し、しずしずと着席をする。ゼミ担当教員が名前を呼ぶ。どうやら名前を呼ばれたら返事をすることが必須らしいが、だんまりを決め込むもの、怒鳴るような返事をするもの様々である。言葉を噛まれるもの、名前を間違えるもの、請ういう哀しいことも必然的に存在する。我は編入生、最後に名前を呼ばれたものであった。
この訝しげな式というものも終えてみては転げ落ちる如く会場を後にした。別所でゼミ教員からの証書を受け取れば何もいうことはない。陽気の匂いに怠惰を感じ、ずるずると退却するように帰った。