1969.6.24

今日は高野悦子さんという方の命日です。四十周忌です。関係ないけどうちの母親と同年生まれです。

二十歳の原点」。闘いながら心を病んで飛び立った独りの女性の手記。
昔は精神病院に行くのに、ましてや女子じゃ抵抗があったんだろう。
メンタルの弱さが文章から滲み出てて読んでて恥辱すら感じる。寂しさにワクワクしてた様が寂しさに打ちのめされていく様に変化していく思考が侘びしい。
人を理解するには勇気と憂鬱がいる。いまかいまかと男子を待つが来てくれない女子のこの歯痒い気持ち、そんな気持ちにつけ込むようにやってくる学生運動
若者の誰しもが、国家権力を意識化する中で、繊細、優美な女性は押しつぶされてしまった。

何度読んでも疲れる。若い女の心理は田植え機より複雑だ。恋愛至上主義が根付いているだけのようにも思えるが、哀れな童貞には考えるのが白々しい。

腹が減った。自殺や文学は米を作らない。