「SUPER BEST」THE BLUE HEARTS (review)

SUPER BEST

SUPER BEST

リンダ リンダ


美しさ、激しさ、力強さがが詰まってる曲である。はっきり写らない、明確に分からない美しさもこの曲を聴けばどこかで見つけることができるはず。

人にやさしく

「気〜が〜狂〜いそう!!」とのっけから情緒を飛ばしてる。
周りから見りゃ黙ってポカンとしている人がいたとする。だけどその人は実は気が狂いそうなほど追い詰められているんだ。そんな人の気持ちを察しているのがこの曲。ただ一言、「ガンバレ!」ってやさしい声が“心の中”で叫ばれる。

シャララ

希望も野心も馬鹿あつかいされてあっさり終わっちまうなんてそりゃねえよ、てな曲。

ロクデナシ


負の感情っていうものがある。悩み、苦しみ、寂しいやら哀しいやら汚れて恥ずかしい感情。これら全部かき集めるとはっきりいって死にたい感情だ。この曲はそんな死にたい感情に重く熱いケリを入れた曲。
人生、成り行きに任せて劣等生だろうがキチガイになろうが希望を持っていこうと思える。
個人的に成長を前提とした説教に脅かされてうんざりしたときによく聴く曲。

ラブレター

好きな人に手紙を書くという行為というのはなんという神々しい行為だろうか。読んでもらえるかどうか分からないけど手紙を書くことの所作のなんともふんわりしたこと。字の一字一字までやわらかな夕焼けの色をしているような、そんな気がする(想像)。

平成のブルース

真島昌利独自の内閉的世界が繰り広げられている。徒労の循環、圧力、道化、お金、権利などテーマはいろいろ見えてくるが、ひとつのリズムでのびのびと歌われている。

キスしてほしい


「生きているのがすばらしすぎる」と思えるとき、そんなときはいつかやってくるのだろうか。
皆に夢中で愛されている人ではなく、諦めを持った謙虚な人にそんなときを過ごして欲しい。人を影ながら愛し、誰にも知られずにただ愛することの美しさを知っている、そんな人にキスしてほしい。
個人的にアルバムの中で曲調が最も好きな曲。

ハンマー


全ての人間にはハンマーという名の憂鬱が振り下ろされる。憂鬱になることで生きていく糧が作られるんじゃないか。

チェインギャング

仮面を被って生きているとなんだかひどい虚無にやられる。一人で生きていく力が飽和状態に押しやられてチェインギャングは憂鬱に歪んでいるのだろうか。

TRAIN-TRAIN

栄光に向かって、挫折して汚れた部分を味わって、でもやっぱり自棄気味に栄光に向かうようなそんな世界が浮かぶ。
「弱い者達が夕暮れさらに弱い者をたたく」。人間の汚い、哀しい姿である。
「見えない自由がほしくて見えない銃を撃ちまくる」。これほど真実を欲している感情を告白した歌詞はないと思う。
恥らいを持ってして宿命に誠実に生きる人間の熱を表現しているようなそんな曲。

ラインを越えて

新鮮さを失って生きていたくはないからラインを越えよう。

僕はここに立っているよ

剛毅な精神が表現されている。

英雄にあこがれて

平和な世の中は頼もしいと思えない。正しくない野心を育てよう。

青空


自分の気分とは裏腹に、あまりにも空は青い。どうしろってんだ

終わらない歌

罪意識をぶちまけて今日も生きよう

ブルーハーツより愛をこめて

本能という言葉に突き当たる

1985

世の中に引きずられて生きることに満足しつつ、それに怯える感情を持って生きた人のいた否定も肯定もない1985年(なのか?)!