カヨウビ

今日は機械の設置作業があり、いつもより25分ほど早く家を出る。
グイド氏運転の下、トラック搭載型クレーン車両が雨に打たれながら走る。この車両を私はまだ運転させてもらえない。
物悲しい天候の中、道沿いを見ていると荒波を伴った海、そして夏には特段意識もしなかった雪国特有の屋根が冷雨に彩られているように見え、いよいよ冬を意識せざるを得なくなった。
今日の現場は風光明媚な地として知られている町だが、あいにくの雨のため、これといって何かに感心する機会はなかった。
古い機械を撤去し、新しい機械を設置する。脚立を使い、フックを使い、撤去する。コーティングで機械の雨除けをする。べたべただ。
合羽を着込んでもまだ寒い。寒さで12月の年の瀬気分を思い出して、にやにやしていたら、青松氏に「(ダンカンてめえ)何ニヤニヤしてんだ」(カッコ内は憶測)と言われ、いけねえ、と軽作業に戻る。
昼過ぎにはやることが無くなる。電気屋との共同作業のため、こっちが早く終わってもただ待つしかない。
夕方4時ごろようやく電気屋が終わった。結局、そこには7時間くらいいたと思う。機械の先行投資が計画的に遂行されている。部署発足初年度の猛攻というものだそうだ。
帰り道、道路上の温度掲示板は一ケタを記録していた。暑い時は暑いのは嫌だ!と公言していたのだから寒いのはまだもう少し我慢しようと思う。