モクヨウビ

雨が降り続ける中、延々と続くくねくねとしたカーブだらけの山道をひたすらに走るとコーヒーカップに乗っているかのような感覚になった。熊でも出そうな山奥の機械を直しに行ったが直らなかった。帰り、日が暮れて真っ暗の中、走り、走る。事故でも起こせば大変だ。チャージを掛けてくる後続の車にはあっさり道を譲る。速度超過で人生が終わる人間が毎日いるにもかかわらず一般市民のほとんどは…。よそう。
この仕事、過疎地域ばかり行っている気がする。シティ派、カントリー派。オレは物言わぬ少数派。そのうち河童を目撃したい。